在宅きまぐれノート

ハロプロ楽曲大賞'15 ~お気に入り10曲を選んでみた~

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我らが本戦「ハロプロ楽曲大賞'15」の投票締め切りが近付いて来ました。というかなかなか更新できずに結局前日の夜になってしまいました…。
 
前回の記事と同様に、また個人的に気になった楽曲をいくつか取り上げていきたいと思うのですが...今回は趣旨が少し変わります。
「アイドル楽曲」の時はどちらかというと「こんな曲もあるんですよ」的な気持ちで書いていたんですが、おそらくこのページにたどりついた人のほとんどが楽曲を熟知しているハロヲタでしょうしその必要はないと思うので...
今回は前回をも凌ぐ圧倒的主観で、趣味を全開にしてリストアップしていきたいと思います。ま、言っても個人ブログなので←
 
 
 
今年は全部で「209曲」の楽曲がノミネートされています。

前回の記事ではあほみたいに楽曲を取り上げていたので、今回はその反省を活かしてレビューは10曲に絞ります。その代わり内容は掘り下げる方向で。

 
 
「やっぱその曲ですよねー」と共感していただいても
「そ の 曲 か よ w」と罵声を浴びせてくださっても大丈夫です。
一個人の中の10選と、皆さんの思うハロプロ楽曲大賞をどうぞ照らし合わせてみてください。順番は適当です。
 
 
 
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  • 大器晩成 / アンジュルム

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https://www.youtube.com/watch?v=KCQT4STlXz0

作詞:中島卓偉
作曲:中島卓偉
編曲:鈴木俊介  ≪2015/02/04≫
 
この曲はなんだかんだで外せないです。リリース当時まで落ち目やらオワコンやら言われていたアンジュルムだけでなく、ハロプロ全体の息を吹き返してくれた曲だと思っています。その名に相応しくまさに大器晩成な一曲。リリースが年初めにも関わらず、その時既に楽曲大賞最有力候補と噂されていたのは今聴いても納得せざるを得ません。卓偉さん、本当に良い仕事をしてくれました。この曲の何が凄いって、聞く人が聞けば笑えてしまうほどで、トラック数が規格外の200越えなんですって(Music+より)。もう意味わかんないです。ハロプロといえばファンクのイメージがどうしても強いですが、この曲もきっと埋もれることなく後世に語り継がれていくことと思います。
 
 
 
  • 乙女の逆襲 / アンジュルム
作詞:児玉雨子
作曲:川辺ヒロシ・上田禎
編曲:CMJK       ≪2015/02/04≫
 
個性的で良くも悪くも不気味な曲です。編曲者CMJK氏曰く、今までアイドルの曲を一切作ったことがなかったので何が正解か分からなかったとのこと。そのおかげで自由な発想が生まれこういうアレンジになったからこそ、他とは一線を引いた独特な感じに仕上がってくれました。また、メロが普通に怖いのにさらに間奏(相川茉穂の謎バレエ)で別アングルから殴られるのがこの曲の醍醐味だと思います。この曲でハロプロの作詞を初めて担当した児玉雨子氏による歌詞も、独特のフックがかかっていて非常に面白いです(「ゆとり世代にゆとりなどない」など)。ちなみにどーでもいいことなんですけど、このMVの撮影場所が、道重さゆみの“はとこ”である道重佐保の所属する放課後プリンセスの「真夏の夜の夢」MVの撮影場所と一緒なんですって(以上)。
 
 
 
  • 七転び八起き / アンジュルム

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作詞:三浦徳子
作曲:星部ショウ
編曲:山田祐輔・平田祥一郎  ≪2015/07/22≫
 
今年のアンジュルムは「乙女の逆襲」もそうなんですけど、西洋の昔話を奮起させるような世界観が妙にはまっている印象を受けました。やっぱりグループ名がフランス語に変わったからですかね。コーラスと絃楽器が楽曲に厚みをプラスしていて、迫力ありしなやかさありで個人的評価も高いです。アウトロのめいめい(田村芽美)パートも、あの子の歌唱力がこの曲の完成度にとどめをさしてくれたような気がします。「七転び八起き…」のウィスパーボイスも個人的にはかなりお気に入りです。また、Aメロ落ちの部分が「梅田のヨドバシカ・メ・ラ♪」のリズムに完全に一致していることはちょっとした小ネタ。
 
10選とかいいながらアンジュだけで3曲もリストアップしてしまいましたが(なんなら「友よ」も入れたいぐらい)、それだけ今年このグループは楽曲に恵まれていたような気がします。続々と武道館公演を成功させていますし、この調子だと来年以降も勢いは続きそうですね。
 
 
 

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作詞:つんく
作曲:つんく
編曲:鈴木俊介  ≪2015/04/15≫
 
他グループの楽曲が強いということもあって、今年の娘。はやや弱めな印象でした。ただ、この曲は今年の中でも特にしっくりきています。初めのまーちゃん(佐藤優樹)のピアノ演奏ダンスが特に印象的で、多分あの間隔も正確なんだろうなぁとか考えてしまいました。また、EDMベースの楽曲といえば聴こえ方が偏りがちなイメージがありますが、ピアノを強調してるおかげで独立した綺麗なミドルテンポを確立しているような気がします。歌詞についても思うことが多々あって…「だから、生きる」(著:つんく♂)を読むと尚更この詞の意味が伝わってきます。歌詞とグループあるいは作家の境遇が一致することはよくあることですが、この曲の「頑張ろう」には言葉では言い表せないぐらいのつんく♂さんの想いが詰め込められていると思います。
 
 
 
  • チクタク 私の旬 / Juice=Juice

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作詞:児玉雨子
作曲:星部ショウ
編曲:CMJK    ≪2015/07/15≫
 
今年の Juice=Juice は正直言って強かったです。このアルバム「FIRST SQUEEZE!」はハロプロだけでなく、今年発売したどのアイドルアルバムよりも高クオリティだと確信しています。色んなジャンルの曲があって楽しいです。そんな良曲揃いなアルバムから抜粋したのはファンタジー要素溢れるこの曲。最初の音色とダンスが特に印象的で、見るものあるいは聴くものを一瞬で曲の世界に引き連れてくれるような感覚がしました(個人談)。間奏ではガラッと曲調が変わるのですが、今後このパターンが編曲者CMJK氏の武器となっていくのでしょうか。この曲の特に肝となるのは宮本佳林の歌声。カッコいい系の曲も勿論良いのですが、実際は俗に言うアイドル系の歌声にこそ魅力が詰まっているような気がします。また、佳林×雨子のタッグがコピンク卒業以来初めてということもあって、個人的にも思い入れの深い曲です。長年一緒にお仕事をしていただけに、さすが魅力の引き出し方を分かっていらっしゃる。ありがとうございます←
 
 
 
  • Shooting Star / キティ&神様&おもちゃ

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作詞:坪田文
作曲:和田俊輔  ≪2014/12/24≫
 
実は今年の楽曲大賞では、ほとんどのハロプロ主要ユニット(娘。,アンジュ,JJ,こぶし,つばき)で舞台関連曲がノミネートしてるという謎な舞台楽曲ブームが巻き起こっていました。中でも自分が一番関心を抱いたのは Juice=Juice 主演の「恋するハローキティ」(舞台の感想についてはこちらの記事)。気持ち的には「Hello!」や「Only Choice」も非常に捨てがたいですが...、物語の核となるこの曲を抜粋させていただきました。この曲を作った和田俊輔氏も、アップフロントYouTube宣伝用に「Shooting Star」を取り上げてくれたことに対して、「物語の核となる部分を理解・共有していただけているようで嬉しい」とTwitterでコメントしています。個人的にもこの数分に舞台の真髄が詰まっているような気がしてほんと大好きです。曲自体はシンプルなのですが、逆にそれがプラスとなっているような気がして、ユニゾンもファルセットも心地良さしかありません。ただ、舞台曲の良し悪しって、その舞台を観ているかどうかに依存するところが大きいと思うので、結局のところ判断が非常に難しいんですよね。なので、これが一番主観性が強い楽曲なんじゃないかと思っています。
 
 
 
  • 愛おしくってごめんね / カントリー・ガールズ

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作詞:児玉雨子
作曲:加藤裕介
編曲:加藤裕介A-bee  ≪2015/03/25≫
 
話題性で言うと間違いなく2015年の顔になる楽曲だと思います。ごめんねブームの火付け役、「かわいくって許してニャン」のオマージュ曲(作詞の児玉雨子ブログより)、またの名を、嬉唄ロス発祥の曲(←)。カントリーが再始動すると聞いた時はもっとハロプロの隅の方で活動していくのかと思いましたが、気付けばど定番グループですもんね。クールハローが始動してからは大抵のグループでクールな曲が押し出されていますが、ここはまるで逆路線ですよね。ですがそれが個性であり、今後多方面で戦っていくハロプロを継続していくためには必要不可欠なフィールドだと思っています。この曲は、そういった意味でハロプロの未来を繋いでいってくれるような気がしました。曲調も歌詞も従来にはない感じなので初めは少し戸惑いましたが…2曲目「わかっているのにごめんね」がリリースされたことにより、この曲の価値と、このグループの進むべき方向性が見えたような気がしました。とりあえず願うことは、お蔵入りになる前になんとしてももう一度歌ってほしいです。個人的には新メンバー初お披露目のタイミングを推奨します。
 
 
 
  • 念には念 (念入りver.) / こぶしファクトリー

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作詞:アベショー
作曲:アベショー
編曲:鈴木俊介   ≪2015/09/02≫
 
2015年のレコ大新人賞受賞が決定し、今乗りに乗っているこぶしファクトリー。実際どの曲で勝負するかはまだ分かっていませんが、個人的にはやはり念念が妥当じゃないかと思っています。20世紀少年のOPで有名な「20th century boy / T. REX」をモチーフとしたイントロが斬新で、そのユーモア溢れる演出についてはかのタワレコ社長も大絶賛していました(大佐効果が大きいのかもしれませんが笑)。個人的にもその後に続く「念っ!!」が結構お気に入りで、実際にライブに足を運んでみても、あの瞬間のヲタとメンバーが一体となる感じが非常に良かったです。そういった点ではA面3曲の中で一番掛け声も多いので、特にライブ映えする曲な気がします。もう一つコアな話をすると、大サビ前のわださく(和田桜子)パート「あーなたはぁぁあっ↑」のしゃくり加減がこの曲のポイントだと思っています。こぶしについてはこちらの記事に軽く雑感まとめています。
 
 
 

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作詞:つんく
作曲:つんく
編曲:鈴木俊介  ≪2015/02/18≫
 
ハロプロ研修生アルバム「Let's Say "Hello"」の存在が今年の楽曲大賞のランキングを引っ掻き回すことはもはや容易に想像できます。ただ、分かる人なら分かると思いますが...良曲揃いなだけに絞れないのもまた事実。あえて一曲選ぶならという条件で考えると、自動的にこの曲が浮上してきました。このアルバムでもリード曲を張っていたり、ハロコン2015冬の序盤を飾ったりと、なかなか強力な存在感を放っています。曲調もハロヲタが大好きなファンク調で、ブラスの音が馴染み深いです。個人的なピークは間奏部分だったりするんですが、「ロマンスの途中」(Juice=Juice) をイメージさせる暴れ回るスラップベースや、「The 摩天楼ショー」(モーニング娘。) のようなブラスやシンセの複雑でリズミカルな絡みが何回聴いても飽きないです。まぁ言ったら Hello!Project ですし、基本的に曲名に「Hello」と入る曲に悪い曲はないんですよ(確信)。
 
 
 

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作詞:つんく
作曲:つんく
編曲:SHIKI  ≪2015/02/18≫
 
ハロプロ研修生のアルバムからやっぱりもうひとつ(笑)。「Crying」や「「恋したい新党」」ともなかなか悩んだんですが、個人的に特にはまったのはこれかなーと。リズムもメロも結構単調で、聴く分には当たり障りのない感じがするかもきれませんが、こういった妥当に爽快な曲って何回も聴きたくなるんですよね。一番の評価ポイントは、同じメロを使い回してるところ。ひとつの音を大事にするってだけで好印象なんですが、これって意外と難しいんですよ。下手すればただのしつこい曲になりますし、はまったところでメロにセンスがないと興味も持たれないしで…。ただ、この曲に関しては完成されていたような気がしました。イントロ・間奏・アウトロでそれは用いられていますが、間奏だけコードが違っているのがまた粋過ぎて…初めて聴いた時はちょっと魂持っていかれました。並行してコーラスやシンセがスケールの広さを演出しているところもだいぶツボです。あと、「16ビート」っていう言葉選び自体もつんく♂さんのこだわるハロプロが体現されている感じがしてなんか好きです。
 
「FIRST SQUEEZE!」(Juice=Juice) は間違いなく良盤ですが、実際こっちも引けを取らないぐらいの傑作だと思っています。つんく♂さん本人も自身のTwitterで「あのアルバムは僕的にも完成度高いです」とコメントするほどですし、研修生アルバムといえどもクオリティ的にもほんと侮れません。にしても、ジャケ写に写っているメンバーのほとんどが今や何かのユニットに属しているなんて...時間の流れって怖いですわ。
 
 
 
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≪総括≫
 
今年のハロプロは激変の年と言っても過言ではないほど様々なニュースがありました。中でも最も大きな話題はつんく♂プロデュース脱却」だと思います。
 
またそれに伴い、作家陣をはじめとしたハロプロの体制も大きく変わってきました。
 
星部ショウ
児玉雨子
 
話題性の高さでいうと特にこの辺りが挙げられると思います。
皆さん今年一度は目にしたことのある名前ではないでしょうか。
 
つんく♂」という個性を失ったハロプロですが、 この大きすぎる看板をカバーするために、ハロプロメンバーの確保は勿論のこと、今年はそれを支える裏方の人材補給にも力も注いできたように思います。
今後一体どうなっていくかは分かりません。ただ、今昔があるからこそ表現できるアイドルとしてのひとつの形を持っているのは間違いなくここの強みだと思います。誰も知らない全く新しいハロプロがこれから始まっていくと考えるだけで個人的にはわくわくが止まりません。グループが増え、それぞれに色が付き始めていますし、'16の動向にますます期待しています。
 
 
 

ありがとうございました。

 

 

oktn

 

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